プラスチックの断面積計測は難しい
断面積を計るのはとても難しいそうです。普通ははじめの断面積当たりの応力としています。未延伸のフィルムを引っ張るとネッキングを起こします。そこからどんどん伸びていくことがあるそうです。引張の強さは、分子鎖が切れると考えがちですが、実際は、プラスチックだと、分子鎖が切れるとする理論強度の0.1%程度の力しか現れないそうです。その理由としては、分子鎖がいろんな方向を向いているためだそうです。すべての分子が外の力に対応できないことと、配向していない非晶部の分子鎖の、ある方向の分子鎖密度は、その方向に配向している結晶部の分子鎖密度の100万分の1と言われているそうですが、このような非晶部が存在することと、分子と分子の間の結合力が弱いということで、分子の間が滑ってすっぽ抜けるということがあるそうです。
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