スマートボールとドレッシング容器

業界最大手のクラフト社が業務用ドレッシングの容器に個人の考案したものを採用しました。さらにポリエチレン最大手のダウ・ケミカル社がこれの世界における専用実施権を獲得しました。特殊機能性樹脂の拡販手段になるということで、個人の発明家としてはとてつもない成功物語だといえます。スマートボールというのは、硬質プラスチック容器の軟包装化を目的として開発されました。軽量化、ラベルが不要、スタンディングパウチよりも優れた自立性、4側面を持ったガゼット袋です。使い終わった時点で小さく畳めるので廃棄が容易です。また、縦型の製袋充填機を使用できる、スパウト装着によって再封性がある、大容量が可能というところに狙いがありました。クラフト社がドレッシング用のボトルの軟包装化検討を始めたのは2006年。翌年に発明家との出会いがありました。