包装機の進化

包装機の高速化、効率化をすすめると自動化にすることになります。そういったことの典型的な包装機というのが、FFS機です。

自動成型充填シール機やForm Fill Sealです。プラスチックのフィルムやシートを成型、充填、熱封緘する一貫したラインシステムとなります。機械は、シートを繰り出します。そして、加熱をしてプラスチックを軟化させてから多列で成型します。成型では、真空成形が多く使用されています。圧空成型もあります。

成型された容器の中に、内容物を充填します。蓋材をかぶせて熱封緘します。できたものを必要な寸法に自動切断して、製品が出来上がります。FFS機は、フィルムから成型、充填、熱封緘を全自動で行います。

その特徴は、

①多列にすること。高速で安定した製品が生産できます。大ロット製品に適します。
②原材料から直接製品ができるので、中間製品が発生しません。生産が計画的でかつ生産効率が良いといえます。
③人が触らないから衛生的です。無菌包装用機械として最適といえます。
④無人化に近い運転ができます。遠隔操作が可能です。危険な工場、粉塵の多い工場などの劣悪な環境であっても包装作業が可能になります。
⑤設備費がかかります。そのため小ロット生産には向きません。

FFS機の用途として、無菌包装のコーヒークリームが有名です。

プリンや乳酸菌飲料、のど飴などの食品に使用されています。医薬品ではPTPといって、錠剤やカプセル剤用プリスター包装がこの方式となります。プラスチックシートを成型して、その中に錠剤を入れて、アルミ箔を蓋材として、封緘したもののことをいいます。

薬効が保持できて、軽量でコンパクトなので携帯性があります。

                 

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