先端の鋭さとピンホールについて

ラミネートフィルムを織っていくと、鋭さが異なってきます。同じ重さがかかったとしても、それを受ける面積が小さくなれば単位面積当たりの圧力が大きくなります。従って、先端の鋭さが大きくなると単位面積当たりの圧力は大きくなります。摩耗量も増大して、ピンホールが起こりやすくなります。

逆に、フィルムの場合は、鋭さが大きくなると、ちょっとした力で先端が潰されてしまうと、先が丸くなったりします。この場合は、逆に単位面積当たりの圧力は低下します。

この鋭さは、座屈を伴った現象なので、予測をするのが難しいといえます。シーラントの厚みをいろいろ代えた各種機材のラミネートフィルムを四つ折りにして、その先端で2.5μmのポリエステルフィルムを突き破るに要する力を尖り度とします。数字が小さいほど、先端が鋭いということになります。