缶コーヒーはスチール缶という定番は崩壊

日本人により生み出された缶コーヒーはスチール缶の代表格として知られ、対するアルミ缶の炭酸飲料とは以前はきっちりとして棲み分けが行われていました。

展延性に優れたアルミ缶は、薄くできることから当時のスチール缶より軽くでき、熱伝導の良いことから、まさに夏の炭酸飲料用の定番の包材でした。ところが、このアルミ缶の良さは裏を返すと強度に弱いという一面となり、出始めの当初は内圧のかかる炭酸飲料などに限られていました。

それが、改良の積み重ねで今では液体窒素の充てんでクリアとなる一方で、スチール缶が鋼材の発明や製造技術の向上で両者の棲み分けは徐々に崩れてきています。今後は、アルミ缶の缶コーヒーがあり、スチール缶の炭酸飲料もありといった境目のない時代に突入しています。